
ビットコインの資産運用に興味があるものの、どう進めればよいか分からない人も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのがレンディングです。
所持しているビットコイン(BTC)を取引所などに預けるだけで、売買することなく利息分のビットコインを受け取れます。
この記事では、レンディングの仕組みの基礎から注意すべき点、金利が高いおすすめ取引所の比較、税金の扱いまで初心者にもわかりやすく解説します。
これから運用を始めたい人は、ぜひ最後までお読みください。

目次
ビットコイン(BTC)・レンディングとは?
ビットコイン(BTC)・レンディングとは、手持ちのビットコイン(BTC)を取引所に貸して、見返りに利息をもらう投資方法のことです。
売買せずに保有量を増やせるため、多くの投資家から注目を集めています。
ビットコイン(BTC)・レンディングの仕組みとは?
ビットコイン(BTC)・レンディングの基本構造は、銀行の定期預金とほぼ変わりません。
銀行に預けたお金に利息がつくように、取引所に預けたビットコインにも利息がつきます。
貸出期間終了後、ユーザーには貸出量に応じた利息(貸借料)が上乗せされた元のビットコインが返却されるのです。
一方で取引所は、レバレッジ取引を希望する別のユーザーに、集めたビットコインを貸し付けます。
そこから得た金利の一部がビットコインの貸し手に還元されるわけです。
利率は貸出期間や種類、市場の状況に応じて変わります。
一般的には借入期間が長いほど、利率が高くなります。
ビットコイン(BTC)・レンディング4つのメリット
ビットコイン(BTC)・レンディングの大きな魅力は、初心者層であってもシンプルな手続きで容易に始められることにあります。
それぞれ見ていきましょう。
初心者でも始めやすい
レンディングは売買取引の知識がなくても、すぐに始められます。
通常の売買取引では、チャートの読み方や売買タイミングの見極めなど、一定のスキルが必要です。
しかし、レンディングは取引所のプラットフォーム上で「銘柄、数量、期間」を選んで申し込むだけで完了します。
多くの国内取引所ではスマホアプリにも対応しており、操作で迷う場面はほとんどないでしょう。
売買の経験がゼロでも取り組める、間口の広い運用方法です。
預けたあとは放置していても運用できる
貸出手続きを済ませれば、期間中は一切の操作をしなくて済みます。
毎日チャートをチェックしたり、売買タイミングを計ったりする必要がないため、忙しい日々の中でも無理なく続けられるでしょう。
たとえば、長期保有を前提にビットコインを持っている人なら、取引所などに預けておくだけで利息が積み上がっていきます。
レンディングの強みは、『持っているだけで何もしない』状態から、『預けているだけで増えていく』状態に変えられる点といえるでしょう。
少額から始められる
レンディングは、少額の資金にも対応しています。
国内の多くの取引所は、1万円程度から利用できます。
毎月積み立てているビットコインをレンディングに充てるのも、現実的な方法と言えるでしょう。
ただし、最低金額は取引所ごとに異なるので、注意が必要です。
申し込む前に条件を確認し、自分の資金規模に合った取引所を選びましょう。
年率が高い
銀行の定期預金と比べると、レンディングの年率(金利)は高い水準にあります。
銀行の定期預金年率:年率 0.01〜0.2% 程度
取引所のレンディング年率:年率 1〜10% 程度
たとえば、100万円分のビットコインを年率3%で1年運用すると、利息は約3万円になります。
同じ金額を銀行に預ければ数百円程度の利息にしかならず、その差は歴然です。
ただし、金利は固定ではなく、取引所の状況や市場環境によって変動します。
申し込み前に最新の金利を必ず確認するようにしてください。
ビットコイン(BTC)・レンディング4つのデメリット
利息を得られる魅力がある一方、レンディングには注意すべき点もあります。
始める前に4つのデメリットをしっかり確認しておきましょう。
レンディングをすぐに始められない取引所も存在する
「レンディングをやってみたい」と思っても、タイミング次第ではすぐに始められないケースがあります。
各取引所にはビットコインの貸出枠に上限が設けられているため、枠が埋まっていると次の募集まで待つことになります。
ビットコイン(BTC)のような人気銘柄の募集枠は、開始直後に埋まることが多いです。
数ヶ月待ち続けても一度も貸し出せず、その間ビットコインを遊ばせてしまうケースも起こり得ます。
複数の取引所に口座を開設しておき、募集状況を見ながら申し込み先を切り替えられる準備をしておくと、こうした機会損失を防ぎやすくなります。
貸出中はビットコイン(BTC)の売却・移動ができない
レンディングを申し込むと、貸出期間が満了するまでビットコインを売ったり、ほかの取引所へ移したりすることができません。
定期預金と同様に、期間中は資産がロックされた状態になります。
価格が急騰して利益を確定させたい場面でも、暴落して損切りしたい場面でも、契約期間中は原則として対応できません。
中途解約に対応している取引所もありますが、元本の数%が手数料として差し引かれるなど、ペナルティが発生することが一般的です。
貸出期間が終わるまで手放さなくて済むよう、レンディングに回す資産は当面使う予定のない余剰資金に限定する必要があります。
価格変動によっては損をすることがある
ビットコイン(BTC)の価格が大きく下がってしまうと、利息分を超える損失が出る可能性があります。
具体例で見てみましょう。
100万円のビットコインを年率3%で1年運用すれば、利息は約3万円です。
一方、貸出期間中にビットコインが20%下落すれば、資産は80万円にまで落ち込みます。
利息の3万円を加えても資産は83万円で、元本から17万円のマイナスです。
ビットコインは1日で価格が10%以上動くこともある値動きの激しい資産です。
貸出期間が長くなるほどリスクも高まるため、貸し出す量と期間は慎重に判断しましょう。
取引所が経営破綻した場合はビットコインが戻ってこないことも
通常の取引口座に預けている資産については、法律で取引所の資産とは別に管理(分別管理)されることが定められています。
これに対し、レンディングで貸し出した資産は分別管理から除外されます。
レンディングは、担保なしで資産を貸し出す『無担保の消費貸借契約』です。
預けているビットコイン(BTC)は、取引所の経営破綻時にほかの債権者への弁済に充てられる可能性があります。
ユーザーには優先的に返還される権利がないため、資産が一切戻らないという事態も。
リスクを軽減するには、金融庁に登録されている国内の大手取引所を選び、1ヵ所に資産を集中させず複数の取引所に分散して貸し出す必要があります。
ビットコイン(BTC)・レンディングの始め方4ステップ
レンディングは口座開設から貸出申込みまでシンプルな手順で、最短数日で完了します。
4つのステップに沿って、順番に進めていきましょう。
1.仮想通貨の取引口座を作る
まず、レンディングに対応している暗号資産交換業者のアプリ、または公式サイトで口座を開設します。
必要なものはメールアドレスと本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)の2点です。
開設には数日から1週間ほど必要なため、余裕をもって手続きを済ませておきましょう。
2.日本円を入金する
口座を開設したら、日本円を入金します。
手数料を抑えたいなら、銀行振込が無料の取引所を選ぶと余計なコストがかかりません。
ただし、銀行振込は入金までに数時間〜翌営業日になる場合もあります。
急いでいるときはクイック入金、コストを重視するときは銀行振込と、状況に合わせて振込方法を使い分けるのがおすすめです。
3.ビットコインを購入する
入金した日本円を使い、レンディング用のビットコインを購入します。
ビットコインなどの仮想通貨を購入する方法は、「取引所で買う」と「販売所で買う」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
「取引所で買う」は自分が欲しい商品を売ってくれる個人から直接買うイメージ、「販売所で買う」はお店で商品を買うことを想像してもらうとよいかと思います。
おすすめの購入方法は「取引所で買う」です。
「販売所で買う」の場合、スプレッド分の手数料がかかり、損をしてしまいます。
4.貸出期間を決めて運用する
ビットコインを購入したら、取引所のレンディングメニューで貸出数・期間を選んで申し込みましょう。
貸出期間は取引所によって異なり、短くは2週間ほど、長くは1年間までの期間が設定されています。
期間が長いほど金利が高くなる傾向があるため、近いうちに売却する予定がない資産は長期間を選ぶとより多くの利息を受け取れます。
急な価格変動に備えて資産を動かせる状態にしておきたい場合は、14日などの短期間で繰り返し貸し出す方法も有効です。
申込みが承認されると運用がスタートし、期間終了後に元本と利息分が自動で返還されます。
ビットコイン(BTC)・レンディングにおすすめの取引所4選
ビットコイン(BTC)・レンディングに対応するおすすめ取引所を4つ紹介します。
金利・貸出期間・対応銘柄数はそれぞれ異なるため、自分の運用スタイルと照らし合わせて選びましょう。
BITPOINT『貸して増やす』

引用元:BITPOINT
- 金利(年率):募集ごとに固定
- 取引銘柄数:29銘柄
- 貸出期間:募集ごとに固定
- 中途解約:不可
BITPOINTのレンディング『貸して増やす』の魅力は、高金利キャンペーンの多さです。
過去には仮想通貨のDEPという銘柄が年率30%という高金利の募集が実施されたこともあります。
募集は不定期で、銘柄や金利、貸出期間などはコースごとに異なります。
好条件の募集を逃がしたくない人は、BITPOINTで口座を作っておくのもよいでしょう。
SBIホールディングス子会社が運営しており、信頼性の面でも安心感があります。
bitbank『暗号資産を貸して増やす』

引用元:bitbank
- 金利(年率):0.1%~5%
- 取引銘柄数:44銘柄(今後も順次追加予定)
- 貸出期間:1年間
- 中途解約:原則不可(bitbankに解約を認められた場合は、5%の手数料が発生)
bitbankのレンディングサービス『暗号資産を貸して増やす』の特徴は、取扱銘柄が多いことです。
取り扱っている全銘柄がレンディングの対象で、ほかの取引所では扱いの少ないマイナー銘柄にも対応しています。
多くの銘柄を長期でまとめて運用したい人に向いているサービスと言えるでしょう。
GMOコイン『貸暗号資産ベーシック』『貸暗号資産プレミアム』

引用元:GMOコイン
GMOコインのレンディングサービスは2種類あり、どちらもビットコインに対応しています。
他社と比べて貸出期間が短めなので、長期間資金を拘束されたくない人におすすめです。
ただし、『貸暗号資産プレミアム』は参加するためにいくつか条件が設けられています。
「証拠金として日本円を預け入れる必要がある」など、初心者にとって難しい条件があるため、『貸暗号資産ベーシック』の方をおすすめします。
人気銘柄はすぐに埋まる傾向があるため、募集開始後は早めに申し込むことが重要となるでしょう。
Coincheck『Coincheck貸暗号資産サービス』

引用元:Coincheck
- 金利(年率):1%(14日)、2%(30日)、3%(90日)、4%(180日)、5%(365日)
- 取引銘柄数:35銘柄
- 貸出期間:14日・30日・90日・180日・365日
- 中途解約:不可
Coincheckの『貸暗号資産サービス』の特徴は、貸出期間を5つのプランから選べる柔軟さです。
それぞれ異なる期間を選択でき、金利は年利1〜5%と期間に比例して上がる仕組みになっています。
取扱銘柄すべてに同一の金利が適用されるため、運用計画が立てやすいです。
ただし、ビットコインなど人気銘柄の長期プランは募集枠が埋まりやすく、待機期間が発生することもあります。
まずは14日や30日の短期プランから始めることをおすすめします。
ビットコイン(BTC)・レンディングに税金はかかるのか?
レンディングで得た報酬は、税務上『雑所得』として扱われます。
ビットコインの利益は、銀行預金の利子と違って、売買益と同じ扱いになるからです。
課税のタイミングは、報酬を受け取った時点です。
受け取った仮想通貨の時価(円換算額)はそのまま収入としてカウントされます。
給与所得がある会社員の場合、雑所得の合計が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。
さらに、ほかの所得と合算して税率が決まる「総合課税」の対象となり、所得額によっては税率が最高55%に達する点にも注意が必要です。
レンディングは手軽に運用できる分、利益が出たときの税負担まで見据えて活用しましょう。
ビットコイン(BTC)・レンディングに関するよくある質問2選
レンディングを始める前に押さえておきたい疑問を2つピックアップしました。
気になる点を確認してから、実際の運用に臨みましょう。
海外の取引所でもビットコイン(BTC)・レンディングはできますか?
海外の取引所でもレンディングに対応していますが、安全面の観点からはおすすめできません。
多くの海外取引所は日本の金融庁に未登録であり、トラブルが発生しても日本の法律による保護を受けられないためです。
2026年1月、国外取引所のBybitが金融庁の規制強化を受け、日本居住者向けサービスを段階的に終了すると発表しました。私もBybitに預けていたビットコインを国内取引所に急いで移動させることに・・・
取引所が経営破綻したり資産が持ち逃げされたりした場合、資産を取り戻せる保証はありません。
日本語サポートが整っていないケースも多く、問題が起きた際に対応が難しくなる場面も想定されます。
高金利に魅力を感じるかもしれませんが、国内取引所でも年率1〜5%程度のレンディングが可能です。
安全性を重視するなら、金融庁に登録された国内取引所を選ぶようにしましょう。
レンディングとステーキングの違いってなんですか?
レンディングの仕組みとステーキングの仕組みは根本的に異なります。
期間を決めてビットコインの運用をしたい場合は、レンディングが向いています。
ETHやSOLを柔軟に運用したいなら、ステーキングの方が向いているでしょう。
まとめ
ビットコイン・レンディングは、保有中の資産を貸し出すだけで年率1〜10%程度の利息を受け取れる運用方法です。
操作が簡単で少額から始められる一方、貸出中は資産を動かせない点や取引所の破綻リスクには注意が必要です。
日本国内の取引所を比較し、余剰資金の範囲内で複数の取引所に分散して運用しましょう。